2024年(令和6年)3月

欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は11月8日に今年の1~10月の世界平均気温が1940年からの観測史上、過去最高となり、2023年が記録上最も暑い年となる事が確実であると発表した。1991~2020年の同期間の平均を0.55℃上回り、これまで最高であった16年を超えた。コペルニクスは、産業革命前と同程度とされる1850~1900年の同期間の平均よりも1.43℃高かったと指摘している。

海洋大気局(NOAA)によると、人工衛星の観測データを分析して、「8月現在、世界の海域の約48%が海洋熱波の状態にある」と報告されています。欧州連合(EU)の気象情報機関も、世界の平均海水温が7月28日に20.95℃となり、過去最高を記録したことを報告しています。これにより、生態系や漁業に悪影響を及ぼすだけでなく、異常気象の原因ともなっています。


気候変動の影響は顕著で、英国や日本でも異常な気温が続いています。さらに、米国の海洋大気局は6月上旬に「エルニーニョ現象」が発生したと発表しました。この現象はおよそ2~7年の間隔で不規則に発生し、太平洋熱帯域の海面温度が上昇するものです。

地球の平均気温は産業革命前よりも1.5℃上昇しており、山火事や猛暑などの影響が顕著です。特に建築物の断熱が不十分なため、エアコンの使用によるエネルギー消費が増加しています。省エネルギーの取り組みや新エネルギーの開発も大切ですが、建物の断熱化が急務です。日本断熱住宅技術協会は、断熱の重要性を訴える活動を継続しています。


私自身は建築の専門家であり、建築の断熱化に取り組んできました。また、学術交流や教育にも携わってきました。温暖化の影響を受けつつある現代社会において、温暖化ガスの排出量を減少させる努力が重要です。日本は他国を待つことなく、自らの責任を果たすべきです。

知らない間に馬齢を重ねてしまいました。親しかった友人が永遠不帰の旅に赴くことに出会う事も経験致しました。自分も今迄やってきた事を纏め整理しておこうと考えてこのホーム・ページを作成いたしました。私は1940(昭和15)、東京生まれです。早稲田大学で建築学を学び昭和40年に大学院修士課程を修了いたしました。井上宇市先生、木村建一先生に師事し建築設備を専攻いたしました。㈱大林組に入社し、丁度東京の清瀬にできた技術研究所に配属されました。昭和4648年ドイツ学術交流会(DAAD)の奨学生としてベルリン工科大学ヘルマン・リーチェル研究所に勤務することができました。なにも知らずに飛び込んだ外国の地で皆様に大変暖かく迎えられ、その交流は現在も続いております。外断熱の技術などを学んだのも当時のことです。昭和4812月に帰国、大林組に復職いたしました。平成5年に新設されたお茶の水女子大学生活科学部に呼ばれ生活工学講座で教鞭をとりました。平成18年に退職し、現在に至っております。(一社)日本断熱住宅技術協会の理事長をしております。http://www.nichidan.org/index.html昨年はアマゾンより、「ハインリッヒ・チレが描いた労働者階級のベルリン近代史ーヒトラー出現まで1巻、2巻」を電子出版致しました。
田 中 辰 明