バウハウスは1919年ドイツのヴァイマールに設立された芸術学校である。
この学校は工芸、写真、デザイン、などを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った。
当時勢力を増していたナチスの弾圧を受け、ヴァイマールからデッサウへ、さらにベルリンへ移動し、14年間の歴史を閉じた。
初代校長にヴァルター・グロピウスを擁き、最後の校長はミース・ファン・デル・ローエであった。
教員にはパウル・クレー、カンディンスキーら錚々たるメンバーを揃えていた。
また基礎教育を担当したヨハネス・イッテンは画家ではあったが、当初教育学を修めた人であった。
芸術と言うと天賦のものを感じるが、イッテンは訓練と教育により才能は身に付くと言う信念で教育を行った。
バウハウスはヴァイマール共和国時代の最大の作品であった。
1933年ナチス政権の樹立により自ら解散した。
多くの人材は米国へ亡命し、そこでガラス貼り超高層建築を実現させ、現代建築を創造し、世界に多大な影響を与えた。
時代に翻弄されたバウハウスの流転をいくつかの報文に纏めたので、これを紹介する。
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デッサウのバウハウス館 | |
デッサウのバウハウス校長室 | |
デッサウのマイスター宿舎(教師館)(この住宅にカンディンスキーとパウル・クレーが住んでいた) | |
ベルリンのシュテーグリッツにあるバウハウスベルリン校があったと言う銘板 |
バウハウス(ヴァイマール時代)-月刊建築仕上技術2014年8月号
バウハウス(デッサウ)-月刊建築仕上技術2014年9月号
バウハウス(ベルリン)-月刊建築仕上技術2014年10月号
ベルリンに残るナチス好みの建築とナチスドイツへの反省-月刊建築仕上技術2014年11月号
世界文化遺産アルフェルトのファーグス工場‐月刊建築仕上技術2014年2月号
シンポジウム「知られざるバウハウス」開催、バウハウス100周年”プレイベント”・月刊建築仕上技術2017年12月号
バウハウス百年第一回、知られざるバウハウス、コア東京2018年11月号
バウハウス2代目校長ハンネス・マイヤー設計によるベルリン郊外ベルナウの「同盟研修学校(Bundesschule Bernau)」月刊建築仕上技術2019年3月号
バウハウスと女性たち、婦人之友2020年3月号
バウハウスと日本式挨拶「お辞儀」について 月刊建築仕上技術2020年5月号
バウハウスに関する研究その6創立100年記念に制作された映画から学ぶこと、日本建築学会2020年学術講演会
バウハウスに関する研究その7バウハウスとテキスタイル、日本建築学会2020年学術講演会
Bauhaus and Heating, Ventilation Technology and Building Science SHASE
Meeting 2020
バウハウスと建築設備 2020年度空気調和・衛生工学会大会・学術講演会
バウハウスに関する論考その5、バウハウスとブルーノ・タウト、日本建築学会大会学術講演梗概集(東海)2021年9月
私の初夢・・・「日本にバウハウスを設立」月刊建築仕上技術2022年1月号
バウハウスとYouTube、月刊建築仕上技術2022年5月号
日本にニュー・バウハウス設立を、家庭事件研究会編「ケース研究」344号2022年6月発行」
バウハウスとオスカー・シュレンマー,2022年日本建築学会大会学術講演会(北海道)梗概集
バウハウスあれこれ 月刊建築仕上技術2022年11月号
日本におけるバウハウス研究 NipponNip68号(2023)